
TOEICを受験予定の者です。
高得点を目指していますが、リスニングが苦手で400点台に乗せることができません。
TOEICリスニングで400点を達成する方法を知りたいです!
リスニングを苦手としている日本人はかなり多いですよね。
しかし実は、日本人ほどTOEICでリスニングのスコアが上がりやすいことをご存じでしたか?
本記事では、その理由やTOEICリスニングで400点を達成するための勉強法などについて解説します。

この記事を書いている僕は現役大学生(4回生)
理系大学生ですが、2ヵ月半でTOEIC845点取得。その内、リスニングも430点を取得しています。

【意外】日本人ほどTOEICリスニングのスコアが伸びる理由

冒頭でも軽く言いましたが、日本人ほどTOEICではリスニングのスコアが伸びやすいです。
理由は簡単で、ほとんどの日本人がリスニングを苦手としているから。
TOEICのスコアは統計値も考慮されているため、少しリスニングを対策するだけで、スコアが一気に伸びやすいのです。

でも、なんで多くの日本人はリスニングが苦手なの?
その理由は、教育課程のカリキュラムにあります。
では、あなたの小中高の英語の授業を思い出してみてください。
どのような英語の授業が多かったでしょうか?
恐らくほとんどの場合、英語の授業では精読・文法の授業ばかりで、コミュニケーション系授業は少なかったと思います。
それもそのはずで、大学受験英語で問われるのは精読や文法・英作文のリーディング・ライティング能力を問うものばかり。
このカリキュラムのせいで『日本人は文法には強いけど、聞いたり喋ったりは弱い』という状態に陥っているのです。
しかし裏を返せば、『ほとんどの日本人はリスニング勉強をあまりしていない→伸びしろが多い』ということ。
逆に、ほとんどの日本人は文法や精読などのリーディングが得意なので、ちょっとリーディングが得意でも、大したスコアにはなりません。
このことからも、TOEICにおけるリスニングの勉強が大切ということが分かったかと思います。
TOEICリスニング400点のレベル

TOEICの配点的にも、リスニング400点は80%程度の得点を表します。
つまり、英語の大まかな話の流れは理解できているという立ち位置。
具体的には、Part3・4などの比較的長い会話の細部は聞き取れなくても、全体のストーリーは聞き取れている状態です。

意外と聞き取れない部分は多いです(笑)
【目安】TOEICリスニング400点を達成するための正答率

正答率的にも、全体の8割程度の正答率です。
ただし、試験によっても統計値が異なるため、80問正解したからと言って必ず400点を達成できるとは限りません。

実際に、僕がリスニング430点を取得した時はアビメから予想される正当数は83問程度でした
TOEICリスニングで400点を突破できない原因


なんで勉強してもリスニング400点を突破できないんだろう…
↑このような悩みを持っている方は多いはず。
あなたがTOEIC400点を突破できな原因として考えられるのは次の6点です。
そもそものリスニング力が低い
そもそも、まだまだ400点に見合うリスニング力を持っていない可能性があります。
後ほど紹介する勉強法を毎日継続して、リスニング力向上を目指しましょう。
TOEICリスニング問題への慣れ不足

普段の勉強や模試では8割程度正解できているはずなのに…
↑このような方は意外と多いのではないでしょうか。
このタイプの方は、本番のTOEICリスニングに慣れていない可能性があります。
例えば、毎日の勉強や模試ではどのようにして聞き取っていますか?
恐らく、イヤホンや近くに音源を置いて聞き取っている方が多いのではないでしょうか。
しかし本番の試験では、音源は遥か遠くにあり、音も壁に反射するので聞き取りにくい状態になっています。
このギャップに適応できていないのが原因です。
詳しくは後述するので、このまま読み進めて行ってください。
先読みをしていない
少しテクニカルな部分になりますが、TOEICのリスニングでは問題を解く手順があります。
その中でも、Part3・4では『先読み』という、問題文を先に読んでおいてから音声を聞く方法がメジャー。
この手法は非常に優れていて、先読みをマスターしているだけで正当率が大きく変わります。
ぜひ、普段の勉強から先読みの練習をしてみてください。
集中力が低い
集中力が低いと、Part3・4の長い会話の問題の途中で聞き取れなくなってしまいます。
対処法としては、普段の勉強から1~2分の比較的長い音声に慣れるしかありません。
アメリカ英語意外の発音を知らない
意外と見落としがちな観点ですが、TOEICではアメリカ意外の英語圏のスピーカーも登場します。
特にオーストラリアとイギリスは少し癖が強めで、アメリカ英語との発音の違いを知っていないと聞き取れない単語が多く存在します。
普段の勉強から、イギリス英語やオーストラリア英語での発音もチェックしてみると効果的です。
音の繋がりを認識できていない
最後が音の繋がりを意識できていないこと。
音の繋がりは、リエゾンと呼ばれます。

例えば、but I don’t have a car now.
発音する時は、『バライドンハヴァカーナウ』となりますよね。
このリエゾンを理解していないと、『目で見たら分かるのに耳で聞いても分からない』という現象に陥りかねません。
後ほど紹介するディクテーションなどで、このリエゾンを確認する勉強法を試してみてください。
TOEICリスニング400点を突破する勉強法

【毎日やるべし】シャドーイング
TOEICリスニングの勉強法で最も効果的なのは、シャドーイングです。
シャドーイングとは、耳で音声を聞き、そっくりそのまま自分で発音するという勉強法。
文字通り、単にスピーカーの真似をするだけの勉強なのですが、これまた奥が深いんです。
試しに、以下のYouTubeにある音声をシャドーイングしてみてください。この動画自体は1分30秒程度のものです。
どうでしたか?
恐らく、リスニングが苦手な方はついていけなかったと思います。

毎日継続していくことで、段々できるようになります!
教材は後ほど紹介するものなら何でもOKなので、とりあえず2週間は継続して頑張ってください。
【Part2対策に】ディクテーション
シャドーイングと同時並行してやってもらいたいのが、ディクテーションです。
ディクテーションとは、聞き取った文章を書き取る勉強法。
主に、TOEICのPart2対策用の勉強法になります。
教材としては、TOEIC公式問題集のPart2の問題が最適です。


ディクテーションについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてご覧ください
リスニングの勉強で気を付けること

TOEICリスニングで400点を突破するための勉強法としては、先ほど紹介した2つを毎日継続すれば必ず達成できます。

とりあえず、2週間継続してみてください。効果が実感できるはずです。
しかし、この時に注意すべきポイントが3つほどあります。
それが以下の点。
シャドーイングとオーバーラッピングを混同しない
大前提として、シャドーイングとオーバーラッピングは別物です。
よく、この2つを混同している人がいますが、れっきとした違いがあります。

なぜオーバーラッピングはダメなの?
オーバーラッピングがダメというよりは、きちんとゴールは明確にして欲しいだけのこと。
つまり、その日の教材を完璧にシャドーイングできるようになった時をゴールにして欲しいということです。

その途中でオーバーラッピングをするのは全然OK!僕もそうしてます
自分のレベルから外れた内容には手を出さない
英語学習の全てに共通して言えることですが、自分のレベルに合った教材に取り組みましょう。
目標が高いのは大いに素晴らしいことなのですが、手段を履き違えるとまず心が折れてしまいます。
最重要ポイントは継続。
自分が無理なく続けられる範囲で大丈夫です。
本番を想定した音源設定をする
先ほども軽く言いましたが、本番と普段の勉強時で音源設定が違うとかなり苦労します。
と言うのも、本番は会場の中に音源がひとつしかなく、音が壁に反射することもあってかなり聞きづらくなっています。
日常的にイヤホンを使ってクリアな音声で勉強していると、本番では全く聞き取れなかったなんてことにも繋がりかねません。
音源を遠くに設置するなど、日常の勉強から聞き取りにくい音声に慣れていきましょう。
おすすめの教材

ここからは、先ほど紹介した勉強法に最適だと思う教材について紹介します。
それがこちらの6つ。
ひとつひとつ紹介していきますね。
Learn English via Listening
まず最初に紹介するのは、YouTube上にアップロードされている『Learn English via Listening』という動画です。
このチャンネルでは、主に日常生活で使用するような1分~2分程度のシャドーイング用教材が50個ほどアップされています。

僕自身、この動画を毎日1個ずつ進めていくことを継続したところ、リスニングの基盤を作り上げることができました。
難易度自体もそこまで高くないので、ある程度英語の基礎ができている方にはオススメです。
スタディサプリ TOEIC対策コース
次に紹介するのは、スタディサプリのTOEIC対策コース。

テレビCMでもお馴染みの、英語学習アプリです。
ポイントとしては、通勤・通学などのスキマ時間で学習が進められること。
リスニング教材としてだけでなく、TOEIC全般における様々な勉強ができるのも魅力的です。
まだ試したことのない方は、ぜひ一度お試しください。

無料体験期間は終了する可能性があるので、試したい方はお早めに~!
TOEIC公式問題集
次に紹介するのが、TOEIC公式問題集です。
言うまでもなく、TOEIC公式問題集はTOEICを受験する予定のある人全員が持つべき教材です。
模試としても、普段の勉強教材としても存分に使うことができます。
ぜひ、隅から隅まで使い倒してください。

5分間特急 超集中リスニング
次に紹介するのが、5分間特急 超集中リスニングです。
特に、リスニングに苦手意識を持っている方にオススメの教材で、どのように考えて問題を解けばいいかを学べる教材になっています。

リスニングのスコアが330以下の方は必修ですよ!

精選模試リスニング
次に紹介するのが、精選模試のリスニングです。
リーディングの精選模試はかなり有名ですが、リスニングの方は知る人ぞ知るって感じの教材です、
難易度的にも少し高めなので、リスニングで450点を超えたいと思っている方にはオススメです。

海外映画・ドラマ
最後に紹介するのが、海外映画・ドラマを視聴することです。


教材じゃないやんけ!
いいえ、これも立派な教材です。
海外の映画やドラマを見ることで、日常的に使われる生の英語を感じることができ、効果的に学習をすることができます。

勉強するのが苦じゃないのも大きなポイントですよね
TOEIC学習ではあまり聞きませんが、TOFLEやIELTSの勉強をしている方にはお馴染みの勉強法です。
実際に僕も、IELTS勉強も兼ねて、海外映画を観漁っています。

でも、海外映画やドラマなんてどこで見るの?
↑こう思った方もいるはずです。
一昔前ならレンタルビデオを借りに行かないと海外映画は見れませんでしたが、最近は便利な事に動画配信サービスが普及しています。

代表的なのが、amazon primeやU-NEXT・huluなど
ぜひこれらの配信サービスを利用して、オトクに楽しく海外映画・ドラマで勉強しましょう。
本番前にやるべきちょっとした裏技

最後に、チョットした裏技を紹介させてください。
それが、本番前に公式問題集のリスニングパートを倍速で聞くこと。
公式問題集なのでスピーカーが本番と同じのため、前もって慣れることができます。
さらに、倍速にすることによって本番のスピードがゆっくり感じられ、精神的にも非常に効果的です。
ぜひTOEICを受験する際には試してみてください。
「TOEICリスニング400点は余裕!その理由と勉強法」まとめ
今回はTOEICのリスニング対策について紹介しました。
最初に言ったように、多くの日本人はリスニングが苦手なのではなく、勉強しきれていないだけです。
本記事を読んでくれたあなたには、ぜひ今日紹介した勉強法を実践して、リスニングのスコアを伸ばして頂きたいです。

リーディングのスコアアップにも興味がある方は、こちらの記事も合わせてご覧ください。
今回は以上。最後までお読みいただきありがとうございました。
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