
TOEICに挑戦している者です。
TOEICの時間配分がなかなか上手くいかず、スコアに伸び悩んでいます…
800点以上を狙える時間配分について知りたいです。
現在、日本でも最もポピュラーな英語の試験であるTOEIC。
このTOEIC、実はほとんどの受験者が時間内に解き終われない試験として有名です。
しかし、高スコアを狙うなら可能な限り多くの問題を解き、正当数を稼ぐことが重要に。
そこで本記事では、800点以上の高スコアを狙えるTOEICの時間配分について徹底解説していきます。

時間配分をマスターして、高スコアを目指してください!

この記事を書いている僕は現役大学生(4回生)
理系大学生ですが、効率的な勉強・本番での時間配分を意識した結果、2ヵ月半でTOEIC845点を取得しました。
※本記事では、TOEICリーディングの時間配分に関して取り扱います。
リスニングには時間配分とかないので、普通に頑張ってください(笑)
本文に入る前にひとつ。本サイトではTOEICなどの英語試験に関するアドバイスなどを数多く紹介しています。
留学経験ナシの理系大学生が、2ヵ月半の勉強でTOEIC845点を取った勉強法の全容についても紹介しているので、興味があれば本文を読む前にぜひご覧ください。
最重要:TOEICは時間配分でスコアが決まる!


そもそも、なんでTOEICでは時間配分が重要なの?
TOEICにおいて、時間配分が最も重要である理由はとてもシンプル。
『75分で100問分の設問に解答する』という、かなり時間にシビアな試験内容だからです。

単純計算でも、1問あたりに1分も使えません
時間にシビアな分、試験時間内に完答できる人・できない人とでスコアに大きな差がでます。
特に、800点以上の高スコアを狙うためには、時間配分の最適化が必須です。
ぜひ本記事を参考に、時間配分を見直してみてくださいね。
事実:ほとんどの人がTOEICで時間配分ができてない

ここでひとつ、ある事実をお伝えします。
ほとんどの受験者は、TOEICの時間配分があまりにも下手です。
その根拠として、こちらのデータ↓をご覧ください。

一般的に、TOEICを時間内に解き終わる実力は、スコアとして800点以上と言われています。
ですが、この画像からも分かるように795点未満のスコアを持つ受験者の割合は86.1%となっています。
裏を返せば、795点未満のスコアを持つ受験者の割合は、13.9%しか居ないということになりますね。
つまり、ほとんどの受験者が最後まで問題を解き切れていないと言えます。

※スコアと時間内に解き終われるかは、あくまで相関です
このように、ほとんどの人が時間配分をないがしろにしています。
しかし本来、TOEICにおいて時間配分は最重要項目です。
ここが抜けていれば、高スコアには手が届きません。
でも逆に考えれば、ある程度の英語力さえあれば、時間配分を意識するだけですぐに高スコアが取れるようになります。
時間配分を極めて、自分の出せるベストなスコアになるようにしましょう。

実際に僕も、1回目の受験で755点、その1か月後の2回目の受験で845点を取りました。
この間に意識したことは、時間配分の徹底です。
TOEICリーディングパートの問題構成

戦略を練るには、まず敵を知ることから。
TOEICのリーディングパートは、全3パートで構成されています。
Part5:短文穴埋め問題(No.101~No.130)
まずはPart5から。
Part5は、『不完全な文章を完成させるために、4つの中から適切なものを選択する問題』となっています。
主に文法や単語、熟語の知識を問う問題が多く、一問一答形式の問題が30問あります。
Example)
No. 102 Jamal Nawzad has received top performance reviews ——- he joined the sales department two years ago.
(A) despite
(B) except
(C) since
(D) during

TOEICのリーディングパートにおいて最重要パートですね
Part6:長文穴埋め問題(No.131~No.146)
Part6は、『不完全な文章を完成させるために4つの中(単語、句、一文、等)から適切なものを選択する問題』です。
4つの文章があり、各文章には設問が4つずつの計16問で構成されます。
Example)

No.131
(A) interest (B) interests (C)interested (D) interesting
No.132
(A) develop (B) raise (C)open (D)complete
No.133
(A)After all (B)For (C)Even so (D)At the same time
No. 134
(A) Let me explain our plans for on-site staff training.
(B) We hope that you will strongly consider joining us.
(C) Today’s training session will be postponed until Monday.
(D) This is the first in a series of such lectures.
Part7:シングルパッセージ29問(No.147~No.175)・マルチパッセージ25問(No.176~No.200)
Part7は、『様々な文章の内容に適している設問を4つの中から選択する問題』です。
各文章には設問が数問ずつあり、計54問あります。
Example) シングルパッセージ

No. 147 What is suggested about the car?
(A) It was recently repaired.
(B) It has had more than one owner.
(C) It is very fuel efficient.
(D) It has been on sale for six months.
No. 148 According to the advertisement, why is Ms. Ghorbani selling her car?
(A) She cannot repair the car’s temperature control.
(B) She finds it difficult to maintain.
(C) She would like to have a newer model.
(D) She is leaving for another country.
Example) マルチパッセージ

No. 176 According to the advertisement, why should customers visit the Business Audio Pro Web site?
(A) To hear voice samples
(B) To add a new phone number
(C) To submit a credit card payment
(D) To request recording equipment
No. 177 What is suggested about Business Audio Pro?
(A) It fills orders once a week.
(B) It advertises in the newspaper.
(C) It specializes in data-processing services.
(D) It has recently expanded its business.
No. 178 Who most likely is Ms. Annesly?
(A) An actor
(B) A script writer
(C) A sales associate
(D) A business owner
No. 179 What service does Ms. Annesly NOT request from Business Audio Pro?
(A) Professional voice talent
(B) On-hold messages
(C) Customized script writing
(D) Multilingual voice production
No. 180 What will Ms. Annesly most likely do within 24 hours?
(A) Meet with an actor
(B) Visit a recording studio
(C) Write a script
(D) Speak with a representative
全て、公式サンプル問題より引用

特に、Part7はTOEICリーディングの鬼門です
サンプル問題を見るだけでも、最後まで解き終わるまでの問題数が多いことが分かりますね。
これをこなすには、戦略的な時間配分が必須です。
では早速、TOEICの各パートにおける時間配分について考えていきましょう。
TOEICの各パートにおける理想的な時間配分

まずは理想として、各パートにおける時間配分を紹介します。
それがこちら。
Part5(No.101~No.130) | 10分 |
Part6(No.131~no.146) | 8分 |
Part7(シングルパッセージ・No.147~No.175) | 22分 |
Part7(マルチパッセージ・No.176~No.200) | 30分 |
見直し時間 | 5分 |
ハッキリ言って、この時間配分ができればリーディングパートで400点は確実に取れます。
つまり、リスニングも400点が取れれば、800点に到達できるということです。
ただし、この時間配分はあくまで超理想的。
なかなか簡単にできるものではありません。
なので、まずはこちらの時間配分↓が達成できるように頑張ってください。
Part5(No.101~No.130) | 12分 |
Part6(No.131~No.146) | 10分 |
Part7(シングルパッセージ・No.147~No.175) | 23分 |
Part7(マルチパッセージ・No.176~No.200) | 30分 |
見直し時間 | 0分 |
では、この時間配分を達成するためにやるべきことを、各パートについて詳しく解説していきます。
TOEIC・Part5(No.101~No.130)の時間配分
Part5はTOEICにおいて、最重要なパート。
Part5をなるべく早く・正確に解き終わることがカギになってきます。

他のパートに使える時間を稼げて、確実にスコアアップに繋がります
そんなPart5ですが、30問ほど問題があります。
これを、10分で解き切れるようにしましょう。
単純計算で、1問を20秒に仕留めるようにしてください。

キッツっ…!

コツさえ掴めば大丈夫!
この難易度の高い目標を達成するためには、以下のポイントが大切になります。
瞬殺できる問題の見極め
先ほど、『全30問あるPart5を10分で終わらせるには、1問あたり20秒』と言いました。
ですが、当然ながら全ての問題に均等に20秒かける必要はありません。
中には、1秒も掛けなくても瞬殺できる問題がいくつか存在します。
このような問題の型を見極め、時間を節約していくことが、Part5においては非常に重要です。

でもどうやって、瞬殺できる問題を見極めるの?

これが、意外と簡単なんだよ!
ある1冊の参考書をやりこめば、それだけでできるようになる!
難しい問題への見切り
Part5を解く時に、ひとつ意外と大切な考え方があります。
それが、『できない問題はサッサと飛ばす』こと。
つまり、自分ができる問題とできない問題の区別を素早く・正確に把握する必要があるということです。

え、でもなんか勿体なくない?

全然勿体ないことじゃないよ!
むしろ、見切りを付けないことのほうが勿体ない!
何度も言っているように、TOEICにおいて一番大切なことは全部解き切ること。
完璧に全ての問題にこたえることではありません。
むしろ、見切りを付けないが故に、後ろの方にある簡単な問題を解けずにタイムオーバーしている人がたくさんいます。
これこそが真に勿体ないことなので、見切りは素早く・正確にしましょう。
Part5対策の参考書を1冊だけ使う
ここまで紹介した2点が、Part5を10分で解き終わるためのポイントです。

そんなこと言われても、それができないから悩んでるんだよ…
↑こう思っている方がほとんどのはずです。
しかし、この2つのポイントを抑えるためには、たった1冊の参考書を使うだけで簡単に習得できちゃいます。

僕自身も、Part5の参考書はこの1冊しか使用していません
その参考書というのが、『文法特急』という参考書になります。

超有名シリーズで、高スコア保有者のほとんどが持っていますよね。
正直言って、これ以外にPart5を対策する目的の参考書・問題集は一切不要です。
そのくらい、Part5対策が網羅されている参考書になっています。
この一冊を何周も何周も使い回してください。
1ヵ月後、Part5を時間以内に終わるために重要なポイントをマスターできているはずです。

この文法特急の具体的な使い方・Part5の解き方についての詳細は、こちら↓をご覧ください
TOEIC・Part6(No.131~No.146)の時間配分
Part6は、他のパートと違ってピンポイントで対策する必要はありません。

じゃあ、どうやって勉強するの?
結論から言うと、Part5・Part7の勉強をしておけば勝手にできるようになります。
時間配分的にも、11分としていますが現実的には10分以内でできるはずです。

Part6だけ異常に苦手だからもっと練習したい
↑このような場合は、『公式問題集』や『精選模試』場数を踏みましょう。


TOEIC・Part7(シングルパッセージ・No.147~No.175)の時間配分
Part7は、前半部分と後半部分で毛色が違うので、分けて考えます。
まずは、前半部分のシングルパッセージ・No.147~No.175から。
シングルパッセージの問題は、1つのパッセージに対して2~4問程度の問題があります。
時間的には、30問を23分以内に解き終われるようにしましょう。

Part7も何か良い参考書とかあるの?

それがねえ、Part7は良い参考書とかはないんだ…
Part7の厄介な所に、対策のしにくさがあります。
とにかく場数をこなして、問題を解きまくるしか勉強法はないんです。
『公式問題集』や『精選模試』、『長文特急』などを活用して、練習していきましょう。



TOEIC・Part7(マルチパッセージ・No.176~No.200)の時間配分
最後に、Part7の後半部分について。
ここの特徴としては、とにかく問題量・文量が多いこれに尽きます。
5つのマルチパッセージ毎に25問の問題があります。
これを30分で解くのはなかなか至難の業です。
Part7の前半部分と同様、場数をこなして問題に慣れていくしかありません。
Tips:時間を効率的に使うためのコツや問題の解き方は?

最後に、TOEICのおいて時間を有効に使うためのコツや問題の解き方、勉強法などを紹介します。
問題を解く順番は必ず順序通りに
まず、問題を解く順番は必ず正攻法の順番です。
たまに、『Part7から解き始めるべき』と言っている人がいますが、これは大きな間違い。
Part7から解いてしまうと、簡単に解けるPart5の問題を落としてしまいかねません。
奇をてらった変なことはせず、ひとつひとつの問題を丁寧に・素早く解いていってください。
分からない問題はさっさと飛ばす
先ほども言いましたが、分からない問題・難しい問題はさっさと飛ばしてOKです。
どうせ考えても分からないんですから、限られた時間のテストで解くのは無意味です。
ひとつでも多くの簡単な問題を拾いに行くことを念頭におきましょう。
本番と全く同じ時間で模試をする
本番の2週間前などには、本番と全く同じ時間で模試をやってください。
当然のことですが、本番では普段やっていないことはできません。
本番と同じ空気感、緊張感を味わいながら、その環境に慣れる訓練をしましょう。

模試に使う問題集って、何が良いの?
この模試に使う問題は、本番と同じレベルのものにしてください。
『公式問題集』などがピッタリですね。


※『精選模試』などは、本番よりも難易度が高い問題集なので、模試として使うのは控えるように

模試をしたいけど、まとまった時間が取りにくい…!
↑このような方には、オンラインのTOEIC模試もオススメです。
まとまった時間が取れなくても、30分の模試を受験すると換算点が算出されます。
期間内は好きなだけ受験できるので、スキマ時間などに有効活用してみてください。
TOEIC本番でどうしても時間が足りなくなったら

最後に、TOEICでどうしても時間が足りなくなった時にやるべきことについて。
結論から言うと、問題が解けていなくても必ずマークだけはしてください。
いわゆる『塗り絵』というヤツです。
塗り絵をする時、オススメの塗り方があります。
それが、A・B・C・Dのうちどれかひとつに決めて全部揃える塗り方です。
これは単純な確率論で、最もローリスク・ローリターンの安定な塗り方になります。

なんでその塗り方が良いの?
仮に、全てバラバラに塗り絵をした場合、全部当たる確率もありますが、全部外れる確率もあります。
いわゆる、ハイリスク・ハイリターンの賭け方になるんですよね。
全部外れるよりかは、堅実に数問でも多く取りに行った方が良いということです。
塗り絵をしないことが一番ですが、仮に時間が足りなくなった時には試してみてください。
「TOEICスコアは時間配分で決まる!」まとめ
今回は、TOEICの時間配分に関する内容をお伝えしました。
冒頭でも述べたように、TOEICは時間配分でスコアが決まります。
今回紹介した時間配分を意識して、日頃の勉強から実践してみてください。
今回は以上。最後までお読みいただきありがとうございました。
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